2024年1月23日火曜日

いのちの授業を通して伝えたいこと ~心に響いた学校保健委員会講話~

  第2回学校保健委員会を開催しました。テーマは「がん教育」について。

 本校ではまだ「がん教育」に6年生の保健学習の内容でしか取り組んでいなかったので,来年度へ向けてまずは保護者の方にどんな内容で取り組むのかについて知っていただきたいと思い,企画しました。

 講師は,特定非営利活動法人「がんサポートかごしま」より,理事長の三好綾さんに来ていただきました。

 三好さんは,自身の乳がん患者としての経験をとおして,今から14年前の2010年からがん経験者が語る「いのちの授業」を県内の学校からスタートされています。全国各地の学校などで「がん教育・いのちの授業」の講義も行われてきました。今では小・中・高等学校の学習指導要領にも「がん教育」が位置づけられていますが,それらの教材づくりなどにも尽力されてきた方です。

 三好さんたち「がんサポートかごしま」の方々が行われる「いのちの授業」は,知識面だけではなく,経験された方だからこそ伝えられる思いがつまっています。

 事前に子どもたちからもらった質問に答えられたり,一緒に「いのちの授業」に取り組んできた亡くなられた患者さんの子どもたちに向けたメッセージを伝えられたりしています。

 胸に手を当て,自分が発することばや人との関わり方などについて考え,「今,生きていること」についてしっかりと考える機会となる授業です。

 もちろん,いろいろな立場の子どもがいるので,事前に配慮がある児童を確認し,受けることも無理強いはしません。

 学校保健委員会に参加された方の感想を一部ですが紹介します。

 『「生きること」について考えられる時間でした。いろんな立場の方を包み込んでくれる温かいお話でした。子どもたちと一緒に次回は聞きたいです。』

 『すごく素敵な活動をされているなと感じました。身近になってきたがんについて,怖いけどとても前向きに考えるきっかけになりました。また命について最後の子どもたちの手紙が心が痛かったです。生きられている今日に感謝して,娘とも話ができればと思います。』

 ご自身や身近な方がもしも今,がんについて不安があり,相談したい時には,「NPO法人がんサポートかごしま」で検索してください。患者さん自身,ご家族の方,ご遺族の方の相談にのってくださり、いろいろな機関を紹介してくださいます。

 また,昨年度の12月には鹿児島市小野に,地域がん患者サロン「がんサポHOME」をオープンされています。少し寄り添って欲しい時,不安があったり分からないことがあった時,何らかの力になるかもしれません。

 また,インターネットで調べるなら,「がん情報サービス」を調べるのがいいと教えていただきました。

 今度は,子どもたちへ「いのちの授業」を体験してもらいたいなと思います!6年生で実施する方向で検討していきます。

 三好さん,参加された保護者の皆様,貴重な時間を共有していただき,ありがとうございました。








 

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